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詞法第一:数詞

詞法第一:数詞

 みなさん、お久しぶりです。

 

 今回から、漢文の品詞の用法、当サイトではこれを「詞法」と呼びますが、これを学んでいきたいと思います。

 

 といっても、二課しかありませんが。

 

 また、今回から、練習問題もやらないようにしたいと思います。最近は時間的に練習問題等作るのが厳しそうなので、とりあえず説明だけでもアップして、超速理解漢文法を完成させようと考えを改めました。

 

 かわりに、極力簡素な例文と説明で済まられるよう努力していきたいと思います。

詞法

 漢文にも、名詞、動詞、副詞、前置詞などいろいろな品詞があります。今、品詞のルールを「詞法」と名付けることとします。

 

 たいていの品詞は、これまでやった文法とも関係するので、一々説明しなくてもいいかと思います。

 

 ただ、数詞と疑問詞だけは、なかなか触れる機会も少ないので、特別にこの詞法で取り上げたいと思います。

 

1.数詞とは?

 数詞とは、「一」とか「二」とか「三」とかのような、数字を表す言葉が属する品詞のこと。

 

 今回はこれの使い方について学びます。

 

2.数詞の使い方

 数詞の使い方は、以下の4通りあります。

 

@数詞は単独で名詞になることができます。

例文1:以知十。

訓読:を以て十を知る。

翻訳:でもって十を知る。

 

例文2:其説有二。

訓読:其の説 二つ有り。

翻訳:その説は二つある。

 

 例文1では、数詞「一」が前置詞「以」の目的語になっていて、例文2では数詞「二」が他動詞「有」の目的語になっています。このことから、名詞として使われることが分かるかと思います。

 

A数詞は単独で形容詞句[=名詞を修飾する句]になることができます。

例1:

訓読:一の

翻訳:一人の

 

例2:

訓読:

翻訳:二頭の

 

例3:

訓読:

翻訳:三人の

 

 名詞の直前に置いて、名詞を修飾していることが見てとれるかと思います。

 

B数詞は「日」「月」「年」「歳」「人」「里」「国」などの数量詞をその直後に置くと、補語を作ることができます。補語の使い方については文法第五を参照。

 

例文1:行即至其国。

訓読:行くこと、即ち其の国に至る。

翻訳:行くと、すぐにその国に至る。

 

例文2:我東征国六十六

訓読:我東のかた国を征すること六十六なり。

翻訳:私は東のほうで六十六 国を征服した。

 

C数詞は単独で副詞になることができます。動詞の前に置き、動作の回数を表します。

例文1:我日身。

訓読:我 日に三たび身を省みる

翻訳:私は一日に三回自身を反省する

 

例文2:賢者之即知其本。

訓読:賢者一たび之をば、即ち其の本を知らん。

翻訳:賢者は一回これを見れば、すぐにその本質を知るだろう。

 

注意:「二回」は普通、「二」は使わず、代わりに「再」を用いて「ふた-たび[再たび]」と訓読します。「また」の意味の「ふたた-[再び]」とは訓読が微妙に違っている点に注意しましょう。

例:我日省身。

訓読:我 日に再たび身を省みる

翻訳:私は一日に二回自身を反省する

 

 ご覧の通り、数詞を副詞として用いる場合は、「ひと-たび」「ふた-たび」「み-たび」「よ-たび」…のように、「古代の数え言葉+たび」で表現します。

 

 数詞についての説明は以上で終わり。しっかり覚えておきましょう。

 

終わりに

 以上で数詞の勉強は終わりです。

 

 いかがでしたでしょうか。練習問題はないものの、割とすんなりと頭の中に入っていったのではないでしょうか。

 

 …まぁ、練習問題は本当にそのうち、時間的な余裕があって且つ気が向いたら作るという程度の気でいます。

 

 ともあれ今回はこの辺で。再見。

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