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文法第九練習解答

文法第九練習解答

 みなさん、こんにちは。

 

 今回は、複主構文の練習問題の答え合わせを致します。

練習問題の確認

 問題は、以下の通りでしたね。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

練習問題1:次の複主構文の漢文を、訓読・翻訳してみよう。

(1) 王性不信人。
(2) 我意以為其言不足信。
(3) 倭国領土小而尚足謂大国。
(4) 獣爪鋭而人兵利。
(5) 東夷武勇天下有名。

 

 

 

練習問題2:次の書き下し文を、複主構文の漢文へと復元してみよう。

(1) 我 心に此の事を恨む。
(2) 男 性 色を好みて酒を嗜む。
(3) 中華 国土遠大にして大国と謂ふべし。
(4) 倭人 長[みのたけ]高からず。
(5) 王女 美貌 世に類[たぐひ]無し。

解答

 それでは答え合わせです。

 

 解答は、以下の通りです。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

練習問題1:次の複主構文の漢文を、訓読・翻訳してみよう。

(1) 王性不信人。
解答
訓読:王 性 人を信ぜず。
翻訳:王は性格が人を信じなかった→王は人を信じない性格だった。

解説:今更ですが、「信じる」は古典語としては「信ず」でしたね。だから「信じず」ではなく「信ぜず」が正しい形でした。申し訳ない。

 

(2) 我意以為其言不足信。
解答
訓読:我意[こころ]に以為[おも]へらく「其の言 信ずるに足らず。」と。

翻訳:私は心が思った、「その言葉は信じるに値しない。」と。→私は心で思った、「その言葉は信じるに値しない。」と。

解説:「以為+文」は、「以為[おも]へらく『文。』と。」のように訓読し、「思った、『文』と。」のように訳します。

 

(3) 倭国領土小而尚足謂大国。
解答
訓読:倭国 領土小さきも、尚ほ大国と謂ふに足る。
翻訳:倭国は領土が小さいが、依然として大国というに値する。

解説:「謂AB」で「AをBと謂[い]ふ」と訓読します。今回は「(倭国)足謂大国」つまり「A足謂B」=「AはBと謂ふに足る」と訓読します。この「足」と目的語Aとの関係については、助動詞の文法解説を思い出していただけたらと思います。

 

(4) 獣爪鋭而人兵利。
解答
訓読:獣 爪鋭けれども、人 兵利し。
翻訳:獣は爪が鋭いけれども、人は武器が鋭利である。

解説:「利」は「鋭利」すなわち鋭い、の意です。読み方は「利[と]し」ですね。

 

(5) 東夷武勇天下有名。
解答
訓読:東夷 武勇 天下に名有り。
翻訳:東夷[=東の蛮族]は武勇が天下に有名である。

 

 

 

練習問題2:次の書き下し文を、複主構文の漢文へと復元してみよう。

(1) 我 心に此の事を恨む。
解答:我心恨此事。

 

(2) 男 性 色を好みて酒を嗜む。
解答:男性好色而嗜酒。
解説:実は「而」の字はなくてもいいです。

 

(3) 中華 国土遠大にして大国と謂ふべし。
解答:中華国土遠大而可謂大国。
解説:「而」の字は、実はあってもなくても構いません。「謂AB」は「AをBと謂ふ」と訓読します。今回は「可」の字があるので、助動詞のところで習った構文により、「A可謂B」は「AはBと謂ふべし」=「AはBということができる」という意味になります。

 

(4) 倭人 長[みのたけ]高からず。
解答:倭人長不高。

 

(5) 王女 美貌 世に類[たぐひ]無し。
解答:王女美貌世無類。

終わりに

 以上にて、今回の漢文の勉強はおしまいです。

 

 それでは、今回はこの辺で。ごきげんよう。

 

 

 

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