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開講の挨拶

原典講読1 論語注疏解経 巻第一 学而第一 「有子曰」開講

 みなさん、超絶お久しぶりです。造言主です。

 

 基本文法ばかり教えようとする私ですが、どんな言語も文法知識と並行して言語シャワーを浴びるという作業が、言語習得にはかかせません。

 

 その意味で、これまでの文法解説的な講座だけでは漢文をマスターするのに十分ではないと言えるでしょう。

 

 ・・・ってなわけで、今回はためしに、簡単な原典講読をやってみようかと思います。読むのは、平易にして漢文の骨子が詰まっている『論語』の、その第一巻の第一章、「学而第一」(注&疏付き)です。

注と疏について

 注というのは論語本文に対する解説的なもので、疎というのはその注を更に解説する註釈のことです。

 

 漢文は、歴史が長い上に文章が総じて平易に過ぎるので、時代が変わって社会の常識などが変化した後世になってから読み直すと毎度毎度意味が通じなくなってる部分が出てきます。そういう曖昧さを極力正すために、時代時代の学者さんが、意味が通じるように注やら疏やらを作ってくれているわけですが、注・疏の文体はその期待される役割のために、非常に文法的にしっかりしたものが多く、読みやすい。漢文法の理解を深めるにも読解にもうってつけなので、大学の中国文学を専攻したりしている学生なんかはよく注と疏がついたテキストを読まされます。

 

 ・・・とまぁ長々と語ってはみましたが、まぁ要は色んな意味で基本の詰まっている漢文なので、漢文法の理解を深めたり読解力を挙げたりするのには最適かな?ってことで選んでみました。

 

 ともあれ論より証拠、当サイトで漢文勉強した人であってもなくても、漢文の文法にある程度自身がついた方は読んでみてください。実際に身に付いた知識をフルで運用するのは、なかなか楽しいものですよ?

始める前に:参考にしているテキスト

 今回の講座「原典講読1 論語注疏解経 巻第一 学而第一 『有子曰』」の原典のテキストは、基本的に、台湾の中央研究院というところの「漢籍電子文献(http://hanji.sinica.edu.tw/)」の漢籍全文資料庫(http://hanchi.ihp.sinica.edu.tw/ihp/hanji.htm)の免費使用(つまり無料で使用できるバージョン)をクリックして出て来るサイトに収録されている經/十三經/重刊宋本十三經注疏附校勘記/重栞宋本論語注疏附?勘記/論語注疏解經卷第一 學而第一(P.5-1)..[清嘉慶二十年(1815)南昌府學刊本] からの引用となります。

 

但し、省いたところ、足したところ、示し方などは微妙に変えています。引用元の文にあった校訂の文章は省きました。また、()は注、「」で括った灰色の部分は、この私造言が自作の漢文で付けた注を表します。

 

 結果、今回読み進めていく文は以下のようになりました。

 

原文:

有子曰(孔子弟子有若)其為人也孝弟而好犯上者鮮矣(鮮少也上謂凡在已上者言孝弟之人必恭順好欲犯其上者少也)「已己也漢文屡己作已須依其文脈正其字義孝恕親之態弟順兄之態恭与順好与欲各略同其義則二者所謂連也」不好犯上而好作亂者未之有也君子務本本立而道生(本基也基立而後可大成)孝弟也者其為仁之本與(先能事父兄然後仁道可大成)

 

[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其為人也孝於父母順於兄長而好陵犯凡在已上者少矣言孝弟之人性必恭順故好欲犯其上者少也既不好犯上而好欲作亂為悖逆之行者必無故云未之有也是故君子務脩孝弟以為道之基本基本既立而後道コ生焉恐人未知其本何謂故又言孝弟也者其為仁之本歟禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三?鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

 

 ご覧の通り、結構な文量となりますので、1文1文丁寧に解説し、漢文読解のやり方を学んでいければと思います。

いざ、原典講読開始!

 さて、前置きは以上です。

 

 では早速、原典読解を実践していってみましょう。

 

第一課:学而第一「有子曰」@

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