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第四課:学而第一「有子曰」④

第四課:学而第一「有子曰」④

 みなさん、こんばんは。

 

 この原典講読①も随分長く続きましたが、今回でようやく最後になります。

 

 読むのはもちろん疏の残りの部分です。さぁ、はりきっていきましょう。

今日やるところの確認

 まずはやる部分を確認します。

 

 今日は、以下の黄色の部分をやります。

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其為人也孝於父母順於兄長而好陵犯凡在已上者少矣言孝弟之人性必恭順故好欲犯其上者少也既不好犯上而好欲作亂為悖逆之行者必無故云未之有也是故君子務脩孝弟以為道之基本基本既立而後道德生焉恐人未知其本何謂故又言孝弟也者其為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇 氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

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 いつも通り、まずは自力で読んでみることをお薦めします。

 

 解説は、いつも通り順々にやっていきます。

 

1.○注孔子弟子有若○

 ではさっそく始めましょう。まずは下の黄色い部分を読んでみますか。ここは書き下しとか翻訳は必要ありませんので、ささっと解説しますね。

 

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其為人也孝於父母順於兄長而好陵犯凡在已上者少矣言孝弟之人性必恭順故好欲犯其上者少也既不好犯上而好欲作亂為悖逆之行者必無故云未之有也是故君子務脩孝弟以為道之基本基本既立而後道德生焉恐人未知其本何謂故又言孝弟也者其為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇 氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

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 この「○注孔子弟子有若○」とは、これから疏が解説する範囲のことを示しているに過ぎません。本文と注を今一度確認しましょうか。これが指しているのは、以下の文の黄色の所です。

 

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有子曰(孔子弟子有若)其為人也孝弟而好犯上者鮮矣(鮮少也上謂凡在已上者言孝弟之人必恭順好欲犯其上者少也)「已己也漢文屡己作已須依其文脈正其字義孝恕親之態弟順兄之態恭与順好与欲各略同其義則二者所謂連也」不好犯上而好作亂者未之有也君子務本本立而道生(本基也基立而後可大成)孝弟也者其為仁之本與(先能事父兄然後仁道可大成)

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 「〇注~〇」が「注の~についてこれから解説します」という程度の目印だということは覚えておきましょう。

 

2.正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三歲鄭玄曰魯人

 では、次です。

 

 次は、黄色の部分を自力で読んでみましょう。

 

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其…中略

為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇氏熊氏以為上謂君親…以下略

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 では解説に入りますよ。

 

「正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人」の部分は、以下のように訓読し、以下のように翻訳します。

 

訓読:正義に曰く、「史記弟子傳に云ふ、『少[わか]きとき孔子四十三歲なり。』と。鄭玄曰く、『魯人なり。』と。」と。

翻訳:正義に言うことには、「史記弟子伝に言う、『有若が若かった時、孔子は四十三歳だった。』と。鄭玄が言うことには、『(有若は)魯人である。』と。」

有若

 さて、ここまで来ておそらく多くの人は「史記弟子傳」と「鄭玄」に???っとなったのではないでしょうか?

 

 これが漢文読解の面倒くささを際立たせる、引用のオンパレードです。古代の中国の学者さんたちは、注を作る際に、参考資料として他の文書を引用することがよくあります。

 

 今回の場合ですと、「有若」という人物について、読者がより理解できるように、他の書物から「有若」についての情報を引き抜いてきているわけです。

 

 なので、今回出てきている「史記弟子」とは、論語とはまた違う書物のことです。今回の場合ですと、『史記』の弟子伝のことですね。

 

 では今度、「鄭玄」とは誰なのか、という話になりますが、実は「鄭玄」とは、『史記』に註釈を付けた古代中国の学者さんなのでした。人名や書名については、辞書とかに載っていない場合はネットで調べるという方法もありますよ。

 

 確認してみましょうか?今回引用しているのは、『史記』の以下の部分となります。黄色い部分にご着目ください。なお、引用は今回の疏に直接関係する、本文と「鄭玄」の注に限定しています。

 

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有若(鄭玄曰魯人)少孔子四十三有若曰禮之用和為貴先王之道斯為美小大由之有所不行知和而和不以禮節之亦不可行也…以下略。

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(引用元:臺灣中央院、漢籍電子文献、漢文全文資料庫(免費使用)、史/正史/史記/列傳 凡七十卷/卷六十七 仲尼弟子列傳第七/有若(P.2215)..[底本:金陵書局本])

 

 どうでしょう?このように引用元を確認すれば、先ほど読解した疏の「正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三歲鄭玄曰魯人」の意味もよく分かるのではないでしょうか。

 

 …とまぁこんな具合に、古代の中国文学の注疏附きテキストを大学で読解演習する際には、注疏のみならず、引用元までつきとめるよう要求されます(大学にもよるかもしれませんが)

 

 当講座では、引用元の書き下し・翻訳まではやりませんが、私が学生の時分には、それすらやるよう言われていたものです…。

 

3.○注鮮少也○

 次、黄色い部分を読みましょう。っていっても訓読と書き下しはこの部分は不要です。

 

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其…中略

為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

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 はい。これはさっきもやった「〇注~〇」と同じ形式なので分かりますね?「これから注の~の部分の説明に入る」ということを言う記号みたいなもんですね。

 

 もう一度本文と注を確認しますか。これから説明するというのは、以下の部分となります。

 

 

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有子曰(孔子弟子有若)其為人也孝弟而好犯上者鮮矣(鮮少也上謂凡在已上者言孝弟之人必恭順好欲犯其上者少也)「已己也漢文屡己作已須依其文脈正其字義孝恕親之態弟順兄之態恭与順好与欲各略同其義則二者所謂連也」不好犯上而好作亂者未之有也君子務本本立而道生(本基也基立而後可大成)孝弟也者其為仁之本與(先能事父兄然後仁道可大成)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 どこを解説しようとしているのかを把握したところで、疏の続きを読んで行きましょう。

 

4.正義曰釋詁云鮮罕也故得為少

 では、続きです。今度は以下の黄色い部分を自力で読んでみてください。

 

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其…中略

為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

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 では解答です。

 

 

 「正義曰釋詁云鮮罕也故得為少」は、以下のように書き下し、翻訳します。

 

書き下し:正義に曰く、「釋詁に云ふ、『鮮は罕なりなり。』と。故に少なしと為すを得。」と。

翻訳:正義に言うことには、「釈詁に言う、『鮮は少ないである。』と。だから少ないとすることができる。」と。

 

 「釋詁」とは「釈詁」。これは辞書には載っていないかもしれませんね。そういう時は、

邪道ですが、インターネットで検索してみると意外と答えにたどり着けますよ?

 

 20173月現在ですと、「釈詁」で検索すると、ウィキで「爾雅」という書物が出てきます。これは古代中国の辞典ですね。

 

 で、この書物はいくつかの章に分かれていて、そのうちの一つに「釈詁」というのがあります。つまりここでいう「釈詁」とは、「爾雅」の「釈詁」のことだったんですね。まぁ要するに、先ほどの「史記」の「弟子伝」と同じで引用文だったのですよ、この疏の「釋詁云鮮罕也」の部分は。

 

 で、実際に確かめてみますと、「爾雅」の「釈詁」には以下のような文があります。なお、面倒なので注とかは省いて本文だけ引用します。黄色い部分にご着目ください。

 

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釋詁下

卬吾台予朕身甫余言我也

朕余躬身也

…中略

希寡鮮罕也鮮寡也

…以下略

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(引用元:臺灣中央院、漢籍電子文献、漢文全文資料庫(免費使用)、經/十三經/重刊宋本十三經注疏附校勘記/重栞宋本爾雅注疏附挍勘記/釋詁第一/爾雅疏卷第二(P.20-1)..[清嘉慶二十年(1815)南昌府學刊本])

 

 「爾雅」の「釈詁」は、例えば初めの文ですと、「卬・吾・台・予・朕・身・甫・余・言は、我なり。」のように訓読します。注でよくある「甲、乙也。」の文型と同じですね。

 

今回の場合は「希寡鮮罕也」なので、「希・寡・鮮は、罕なりなり。」のように訓読することになりますね。

 

 で、「罕なり」とは「少ない」とか「まれである」とかそんな意味となります。なので、「鮮」も、これと同じ意味で捉えばいいわけです。

 

 さて、ここまでで疏の文の「正義曰釋詁云鮮罕也故得為少」の太字の部分までは理解できましたね。

 

 では、最後は「故得為少」です。文脈から考えて「為」は「~とみなす」「~とする」「~と思う」とする他ないでしょう。

 

こんがらがって来た人のためにもう一度今回の部分「釋詁云鮮罕也故得為少」を解釈し直しますと、つまり、「(爾雅の)釈詁に「鮮は罕(=少ない)の意味だ。」と書かれている、だから(本文の『鮮』の字も)少ないの意味だとみなすことができる。」と説明しているわけなのです。

 

 解説は以上です。

 

 では、次に移りましょう。

 

5.皇氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭

 では続きです。以下の黄色い部分を自力で読んでみましょう。なお、「皇氏熊氏」がなんなのか分からないと思いますが、後ろの太字部分も参考にしてなんなのか見当を付けましょう。

 

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其…中略

為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇 氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

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はい、では解答に入ります。

 

「皇氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭」は、以下のように訓じ、訳します。

 

訓読:皇氏・熊氏以為へらく、「上は君親を謂ひ、犯は犯顏諫爭するを謂ふ。」と。

翻訳:皇氏・熊氏が思うことには、「上とは君主や親のことを言っていて、犯とは(君主や親を)顔色をうかがったりことなく、逆らってでも諌めることを言っている。」と。

 

 

 「皇氏熊氏」というのは、正直私もよくわかりません。手元に大型の辞書がないので、ネット上で検索かけたりもしているのですが、分かったのはせいぜい、「皇氏」と「熊氏」で分けることと、注疏で時々この二人の意見が引用されているという程度のこと。

 

 「氏」とあるので特定の個人名であるとも限らないのですが(例えばそういう一族である可能性もある)、とりあえず人であることは確からしいので、訓読を「皇氏・熊氏以為へらく」とし、翻訳を「皇氏・熊氏が思うことには」とすること自体は問題なさそうです。

 

 「以為」は「おもへ-らく」と読んで「~と思う。」などと訳します。

 

 「A謂B」は、注などでよくある決まり文句でしたね。「AとはB()ことを言っている」程度の意味で、「A」を説明する文型です。

 

 「犯顏」は辞書に載っているかと思いますが、君主などの顔色をうかがわずに諌めること、「諫爭」も同じく逆らってでも君主などを諌めることですね。

 

よって「犯顏諫爭」は連文で「君主など目上の者に、顔色をうかがうことなく逆らってでもびしばし諌めること」を意味すると理解できます。二字二字の熟語同士で連文になるというのは結構珍しいですが、今回は文脈上そう理解する他ないかと思います。

 

 では、続き。最後の部分を読みましょう。

 

 

6.今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

 では疏の最後の部分を読みましょう。まずは自力で読み、訓読と翻訳を行ってみてくださいね。

 

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[]有子曰至本與正義曰此章言孝弟之行也弟子有若曰其…中略

為仁之本與禮尚謙退不敢質言故云與也注孔子弟子有若正義曰史記弟子傳云有若少孔子四十三鄭玄曰魯人注鮮少也正義曰釋詁云鮮罕也故得為少皇 氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 では解答です。

 

 

 

 「今案注云上謂凡在已上者則皇氏熊氏違背注意其義恐非也」は、以下のような書き下し&翻訳となります。

 

書き下し:今案ずるに、注に云ふ、「上は凡そ已の上に在る者を謂ふ。」と。則ち皇氏・熊氏 注の意に違背す。其の義恐らくは非なり。

 

翻訳:今考えてみるに、注に言う、「上とは総じて自分の上に在る者のことを言っている。」と。であるならば、皇氏・熊氏は注の意味に背いている。その意味(=皇氏熊氏の解釈した語義)はおそらくは間違いである。

 

 

 「案」は「案ずるに」で、筆者がなにか自分の意見を述べようとする時の決まり文句です。

 

 「注云上謂凡在已上者」は、これまた本文と注を確認すれば一目瞭然ですね。確認しますか。以下の通りでしたね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

有子曰(孔子弟子有若)其為人也孝弟而好犯上者鮮矣(鮮少也上謂凡在已上者言孝弟之人必恭順好欲犯其上者少也)「已己也漢文屡己作已須依其文脈正其字義孝恕親之態弟順兄之態恭与順好与欲各略同其義則二者所謂連也」不好犯上而好作亂者未之有也君子務本本立而道生(本基也基立而後可大成)孝弟也者其為仁之本與(先能事父兄然後仁道可大成)

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 で、上の黄色の部分に着目しますと、「上謂凡在已上者」が注にあることが確認できますね。なので「注云~」は、注のこの黄色い部分のことを言っていると分かります。

 

 次、「違背」ですが、これはどちらも「そむく」という意味ですね。なので同じ意味の単語を並べた連文と分かります。訳も「そむく」で問題ないでしょう。

 

 次、「其義」ですが、ここでは文脈から、「義」は「語義」などの「義」、すなわち「意味」という意味です。「其」は、文脈的に筆者が「皇氏熊氏」の説に懐疑的な立場と見て取れますから、先ほど「5」のところでやった「皇氏熊氏以為上謂君親犯謂犯顏諫爭」の太字部分、すなわち「皇氏熊氏」の「上」と「犯」の解釈のことを言っているものと推測できますね。

 

 最後、「非也」ですが、これも註釈などでよくある決まり文句ですね。註釈は古代中国の学者さんが作りますが、その学者さんは参考として他の人の説や解釈も一緒に載せます。で、自分が賛同できない意見を引用した際にはこのように、「非也」=「間違いだ。」と他人の説を否定するわけです。

 

 なお今回の場合、「其義非也」ですので、やんわりとした否定ですね。

 

「恐」はこの場合、「恐らくは」と訓じ、現代の日本語にもなっている「おそらくは」と訳します。「その意味はおそらくは間違いである。」と、筆者は言っているわけなのですよ。

 

断定しないあたり、謙虚さが出ていますよね、前回最後の方で「禮尚謙退不敢質言故云與也」という部分を読解しましたが、確かに言葉は多少あいまいにした方が謙虚な感じがあっていい気がしますなぁ。

 

7.終わりに

 以上で本課も終わり、そしてこの講座自体も終わりになります。

 

 終わりの言葉は、少々長くなりそうなので、新たにこちらのページにて述べさせていただきますね。

 

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