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原典講読1:閉講

原典講読1:閉講

 ここでは本講座閉講に当たって、終わりの挨拶を述べさせていただきたいと思います。

終わりの挨拶

 みなさま、おつかれさまです。

 

 「有子曰」の「①~④」の課にて、学而第一の有子曰の本文と注疏を完全に読破したわけでありますが、いかがでしたでしょうか?面倒臭いと思った方もいれば、ゲームでもしているかのようで面白いと思った方もいるかもしれません。

 

 まぁなにはともあれ、注や疏のついた白文の漢文を読むとなったら、以上4課を通してやったような手順で、古代中国の文学とか歴史とか思想とか勉強してる大学生たちは、日々辞書を片手に格闘しているわけでありますよ。

 

…まぁ大学によっては今時注疏附きテキストなんて読ませてないかもしれませんけどね。比較的伝統的な学問が守られている、ぼちぼち歴史のある大学などでは多分今でもやっていると思いますが。

 

 なお、当サイトでは私の方で黄色で読む部分を指定していたために、文の切れ目を探すのにそんなに苦労はなかったかもしれませんが、実際の白文読解ではもちろんそんなヒントもありません。

 

どこからどこまでが一文なのかは、自分で見当を付けていかなければなりません。もちろん、学生レベルでは一回読むだけでは文の切れ目など分からないので、注とか疏の対応関係などにも着目しながら、意味と文の切れ目とを、一つ一つ確定させていかなければならないわけです。

 

 古代中国の古典を読むとはどんなことなのか、その作業の一旦をほんの少しでも伝えられたなら、本講座にも意味はあったのかなと思います。

 

 …そして、ついでに、「注」や「疏」の文体の簡潔さ、明瞭さも実感していただけたなら、簡明な漢文というものも決して不可能ではないのだということも分かっていただけたのではないかと思います。

 

 ともあれ、これにて原典講読1 論語注疏解経 巻第一 学而第一 「有子曰」の講座は終了となります。

 

 ついでに言っておきますと、注疏附きテキストの読解なんて、当サイトでも金輪際やりません。やっていてわかったかと思いますが、…果てしなく、面倒なのです。

 

 なので、今後は原典講読をやるにしても、せいぜい注附きテキストを読む程度で、疏附きは絶対やりません。

 

 どうせやるなら、漢文で書かれている我が国の正史『日本書紀』とか読んでみたいですね。漢文の文法を身に着けたことで、自分の国の歴史書が読めるようになったどー、とか、なんとなく誇れる気がしますし。今後またしばらくは記事の更新がなくなりますが、気が向いたらそのうちまた原典講読をやってみる所存ですので、気長にお待ちいただけたらと思います。

 

 …とまぁ話が大いにそれたところで、お開きにしましょう。

 

 それではみなさん、たいへんお疲れ様でした。また会う日まで、再見!

 


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