句法第二練習解答
みなさんこんばんは。
今回は、前回の練習問題の答え合わせです。
問題確認
まずは恒例の問題確認から。
前回出した問題は以下の通りです。
練習問題1:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)倭国王古来治此島国。
(2)若国常有聡明君主天下太平。 若…若[も]し。
(3)我聞此地嘗有食人馬大害村民。
(4)汝見困窮人供之食矣。
練習問題2:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国 流浪する人多し。
(2)大きなる石 道を塞ぐ。
(3)民を虐ぐる王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
(4)中国の人古来此の地を治む。
練習問題3:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)倭国之王古来治此島国。
(2)若国常有聡明之君天下太平。 若…若[も]し。
(3)我聞此地嘗有食人之馬大害村民。
(4)汝見困窮之人供之食矣。
練習問題4:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国 流浪するの人多し。
(2)巨大なるの石 道を塞ぐ。
(3)民を虐ぐるの王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
(4)中国の人古来此の地を治む。
練習問題5:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)其倭国王古来治此島国。
(2)若国常有其聡明君天下太平。 若…若[も]し。
(3)我聞此地嘗有其食人馬大害村民。
(4)汝見其困窮人供之食矣。
(5)其人不知祖国亡乎? 亡…亡ぶ。
練習問題6:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国に其の流浪する人有りや否や?
(2)其の大きなる石 道を塞ぐ。
(3)其の民を虐ぐる王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
(4)其の中国の人今此の地を治む。
(5)其の王何ぞ我を恨む?
練習問題7:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)彼倭国王古来治此島国。
(2)若国常有彼聡明君天下太平。 若…若[も]し。
(3)我聞此地嘗有彼食人馬大害村民。
(4)汝見彼困窮人供之食矣。
(5)彼人不知祖国亡乎? 亡…亡ぶ。
練習問題8:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国に彼の流浪する人有りや否や?
(2)彼の大きなる石 道を塞ぐ。
(3)彼の民を虐ぐる王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
(4)彼の中国の人今此の地を治む。
(5)彼の王何ぞ我を恨む?
練習問題9:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)汝所思事我皆知之矣。
(2)民之所恨之人暴虐之王也。
(3)嗚呼汝喪己之所愛人乎。
(4)王勿疑其所信之臣。 其…ここでは、「己之所…」「己所…」と同義。
練習問題10:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)子 我に其の考ふる所の事を告げず。
(2)王須らく民の欲する所の物を知るべし。
(3)嗚呼我が愛する所の夫 何れの日にか此に帰らん。
(4)我が乗る所の馬已に死にしや未だしや。
練習問題11:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)所思事我皆知之矣。
(2)所恨之人暴虐之王也。
(3)嗚呼汝喪所愛人乎。
(4)王勿疑所信之臣。
練習問題12:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)子 我に考ふる所の事を告げず。
(2)王須らく欲する所の物を知るべし。
(3)嗚呼、愛する所の夫 何れの日にか此に帰らん。
(4)乗る所の馬已に死にしや未だしや。
練習問題13:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)人之所自生女謂之母。
(2)此王所以誅逆臣之刀也。
(3)我已失其所於帰国矣。 其…ここでは、「己(之)」と同義。
(4)彼国有王之所以治国之忠臣否?
練習問題14:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)汝の以て虎を狩る所の槍今安くにか在る?
(2)此れ朕の(於いて)王たる所の国なり。
(3)汝のよりて来たる所の国安くにか在る?
(4)王尚ほ其の以て臣を誅す所の剣を有す。
練習問題15:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)所自生女謂之母。
(2)此所以誅逆臣之刀也。
(3)我已失所於帰国矣。 其…ここでは、「己(之)」と同義。
(4)彼国有所以治国之忠臣否?
練習問題16:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)以て虎を狩る所の槍今安くにか在る?
(2)此れ(於いて)王たる所の国なり。
(3)よりて来たる所の国安くにか在る?
(4)王尚ほ以て臣を誅す所の剣を有す。
問題解答
では解答です。
練習問題1:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)倭国王古来治此島国。
→解答
訓読:倭国の王は古来此の島国を治む。
翻訳:倭国の王は古来この島国を治めている。
抜き出し:「倭国」。なお、「此」も形容詞句なので、これも抜き出してもよいが、「此」についてはあとで習うのでここでは抜き出さなくてもいい。
(2)若国常有聡明君主天下太平。 若…若[も]し。
→解答
訓読:若し国に常に聡明なる君主有らば、天下太平ならん。
翻訳:もし国にいつも聡明な君主がいるならば、天下は平和であろう。
抜き出し:聡明
(3)我聞此地嘗有食人馬大害村民。
→解答
訓読:我聞く、「此の地に嘗て人を食らふ馬有り、大いに村民を害す。」と。
翻訳:私は次のように聞いている、「この地には以前、人を食べる馬がいて、大いに村民を害した。」と。
抜き出し:「食人」。なお、「此地」の「此」や、「村民」の「村」も形容詞句として抜き出してよい。
補足:書き下しは、別解として「我 此の地に嘗て人を食らふ馬有りて大いに村民を害するを聞く。」としても問題はない。但し目的語があまりに長すぎるのは、訓読としてあまり見ないので、それが一般的かどうかは保障しかねる。
(4)汝見困窮人供之食矣。
→解答
訓読:汝 困窮する人を見ば之に食を供せよ。
翻訳:お前、困窮する人を見たならこれに食事を与えなさい。
抜き出し:「困窮」
練習問題2:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国 流浪する人多し。
→此国多放浪人。
説明:漢文では「A多B」で「AにB多し」となることが多い。文法第十二の存現倒置を思い出そう。
(2)大きなる石 道を塞ぐ。
→大石塞道。
(3)民を虐ぐる王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
→虐民王何不叛逆於民也?
(4)中国の人古来此の地を治む。
→中国人古来治此地。
練習問題3:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)倭国之王古来治此島国。
→解答
訓読:倭国の王は古来此の島国を治む。
翻訳:倭国の王は古来この島国を治めている。
抜き出し:「倭国之」。「此」も抜き出してもよい。
(2)若国常有聡明之君天下太平。 若…若[も]し。
→解答
訓読:若し国に常に聡明なるの君主有らば、天下太平ならん。
翻訳:もし国にいつも聡明な君主がいるならば、天下は平和であろう。
抜き出し:聡明之
(3)我聞此地嘗有食人之馬大害村民。
→解答
訓読:我聞く、「此の地に嘗て人を食らふの馬有り、大いに村民を害す。」と。
翻訳:私は次のように聞いている、「この地には以前、人を食べる馬がいて、大いに村民を害した。」と。
抜き出し:「食人之」。なお、「此」や「村」も形容詞句として抜き出してよい。
(4)汝見困窮之人供之食矣。
→解答
訓読:汝 困窮するの人を見ば之に食を供せよ。
翻訳:お前、困窮する人を見たならこれに食事を与えなさい。
抜き出し:「困窮之」
練習問題4:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国 流浪するの人多し。
→此国多放浪之人。
(2)巨大なるの石 道を塞ぐ。
→巨大之石塞道。
(3)民を虐ぐるの王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
→虐民之王何不叛逆於民也?
(4)中国の人古来此の地を治む。
→中国之人古来治此地。
練習問題5:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)其倭国王古来治此島国。
解答
訓読:其の倭国の王は古来此の島国を治む。
翻訳:その倭国の王は古来この島国を治めている。
抜き出し:「其」「倭国」。なお、「此」も抜き出してもよい。
(2)若国常有其聡明君天下太平。 若…若[も]し。
解答
訓読:若し国に常に其の聡明なる君主有らば、天下太平ならん。
翻訳:もし国にいつもその聡明な君主がいるならば、天下は平和であろう。
抜き出し:「其」「聡明」
(3)我聞此地嘗有其食人馬大害村民。
解答
訓読:我聞く、「此の地に嘗て其の人を食らふ馬有り、大いに村民を害す。」と。
翻訳:私は次のように聞いている、「この地には以前、その人を食べる馬がいて、大いに村民を害した。」と。
抜き出し:「其」「食人」。なお、「此」「村」も形容詞句として抜き出してよい。
(4)汝見其困窮人供之食矣。
解答
訓読:汝 其の困窮する人を見ば之に食を供せよ。
翻訳:お前、その困窮する人を見たならこれに食事を与えなさい。
抜き出し:「其」「困窮」
(5)其人不知祖国亡乎? 亡…亡ぶ。
解答
訓読:其の人 祖国の亡ぶるを知らざるか?
翻訳:その人は祖国が滅亡したのを知らないのか?
抜き出し:「其」
練習問題6:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国に其の流浪する人有りや否や?
→此国有其放浪人否?
(2)其の大きなる石 道を塞ぐ。
→其大石塞道。
(3)其の民を虐ぐる王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
→其虐民王何不叛逆於民也?
(4)其の中国の人今此の地を治む。
→其中国人今治此地。
補足:なお、この文の場合、「其中国之人」でもよいと思われる。
(5)其の王何ぞ我を恨む?
→其王何恨我?
練習問題7:次の漢文を書き下し、日本語に翻訳してみましょう。また、漢文のうち、形容詞句部分も抜き出してみましょう。
(1)彼倭国王古来治此島国。
→解答
訓読:彼の倭国の王は古来此の島国を治む。
翻訳:かの倭国の王は古来この島国を治めている。
抜き出し:「彼」「倭国」。なお、「此」も抜き出してもよい。
(2)若国常有彼聡明君天下太平。 若…若[も]し。
→解答
訓読:若し国に常に彼の聡明なる君主有らば、天下太平ならん。
翻訳:もし国にいつもかの聡明な君主がいるならば、天下は平和であろう。
抜き出し:「彼」「聡明」
(3)我聞此地嘗有彼食人馬大害村民。
→解答
訓読:我聞く、「此の地に嘗て彼の人を食らふ馬有り、大いに村民を害す。」と。
翻訳:私は次のように聞いている、「この地には以前、かの人を食べる馬がいて、大いに村民を害した。」と。
抜き出し:「彼」「食人」。なお、「此」「村」も形容詞句として抜き出してよい。
(4)汝見彼困窮人供之食矣。
→解答
訓読:汝 彼の困窮する人を見ば之に食を供せよ。
翻訳:お前、かの困窮する人を見たならこれに食事を与えなさい。
抜き出し:「彼」「困窮」
(5)彼人不知祖国亡乎? 亡…亡ぶ。
解答
訓読:彼の人 祖国の亡ぶるを知らざるか?
翻訳:かの人は祖国が滅亡したのを知らないのか?
抜き出し:「彼」
練習問題8:次の書き下し文を、漢文に直してみよう。
(1)此の国に彼の流浪する人有りや否や?
→此国有彼放浪人否?
(2)彼の大きなる石 道を塞ぐ。
→彼大石塞道。
(3)彼の民を虐ぐる王何ぞ民に叛逆せられざらんや?
→彼虐民王何不叛逆於民也?
(4)彼の中国の人今此の地を治む。
→彼中国人今治此地。
補遺:「彼中国之人」でもよいだろう。
(5)彼の王何ぞ我を恨む?
→彼王何恨我?
練習問題9:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)汝所思事我皆知之矣。
→解答
訓読:汝の思ふ所の事は我皆之を知る。
翻訳:お前が思っていることは私は全部知っているぞ。
(2)民之所恨之人暴虐之王也。
→解答
訓読:民の恨む所の人は暴虐の王なり。
翻訳:民が恨んでいる人は暴虐の王だ。
(3)嗚呼汝喪己之所愛人乎。
→解答
訓読:嗚呼汝 己の愛する所の人を喪ふか。
翻訳:ああ、お前は自分が愛した人を喪ったのか。
(4)王勿疑其所信之臣。 其…ここでは、「己之所…」「己所…」と同義。
→解答
訓読:王 其の信ずる所の臣を疑ふ勿れ。
翻訳:王よ、自分が信じている臣下を疑ってはなりませぬ。
練習問題10:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)子 我に其の考ふる所の事を告げず。
→子不告我其所考(之)事。
(2)王須らく民の欲する所の物を知るべし。
→王須知民(之)所欲(之)物。
(3)嗚呼我が愛する所の夫 何れの日にか此に帰らん。
→嗚呼我所愛(之)夫何日帰於此。
注意:書き下しは「我が…所」なので、「我所」となる。これが「我の…所」だったらば、「我之所」とすべきであったろうが。なお、漢文的には4字が好まれるにつき、「之」は今回ない方が好ましい。
(4)我が乗る所の馬已に死にしや未だしや。
→我所乗(之)馬已死未?
説明:4字の方が好まれるので、「之」はないほうが好ましくはある。同様の理由で、上の(1)(2)も、「之」は省いた方が漢文としては自然に見える。なお、自分で書いておいてなんだが、書き下しの「死にしや未だしや」は「死するや未だしや」の方が一般的。「死にし」とか「死せり」とか、時制を表すような言葉は訓読においては必ずしも必要ないのである。
練習問題11:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)所思事我皆知之矣。
→解答
訓読:思ふ所の事は我皆之を知る。
翻訳:思っていることは私は全部知っているぞ。
(2)所恨之人暴虐之王也。
→解答
訓読:恨む所の人は暴虐の王なり。
翻訳:恨んでいる人は暴虐の王だ。
(3)嗚呼汝喪所愛人乎。
→解答
訓読:嗚呼汝 愛する所の人を喪ふか。
翻訳:ああ、お前は愛した人を喪ったのか。
(4)王勿疑所信之臣。
→解答
訓読:王 信ずる所の臣を疑ふ勿れ。
翻訳:王よ、信じている臣下を疑ってはなりませぬ。
練習問題12:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)子 我に考ふる所の事を告げず。
→子不告我所考(之)事。
(2)王須らく欲する所の物を知るべし。
→王須知所欲(之)物。
(3)嗚呼、愛する所の夫 何れの日にか此に帰らん。
→嗚呼所愛(之)夫何日帰於此。
(4)乗る所の馬已に死にしや未だしや。
→所乗(之)馬已死未?
解説:漢文は4字くらいのまとまりが好まれるので、(1)~(4)は、それぞれ「所考之事」「所欲之物」「所愛之夫」「所乗之馬」とした方が漢文らしくなる。
練習問題13:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)人之所自生女謂之母。
→解答
訓読:人のよりて生まるる所の女は之を母と謂ふ。
翻訳:人が(そこから)生まれる女はこれを母という。
説明:「人は女から生まれる」という文を、女を名詞として修飾する句にすると「人が(そこから)生まれる女」となるが、「そこから」を付けても付けなくても日本語的には意味が通じにくいから困ったものである。
(2)此王所以誅逆臣之刀也。
解答
訓読:此 王の以て逆臣を誅す所の刀なり。
翻訳:これが、王が(それでもって)逆臣を誅殺した刀である。
説明:日本語的に変になるのは、だいたい関係節をなくした日本語のせいなので致し方ないですね(責任転嫁)。
(3)我已失其所於帰国矣。 其…ここでは、「己(之)」と同義。
解答
訓読:我已に其の帰る所の国を失へり。
翻訳:わたしはもう自分が帰る国を失っている。
説明:「已~矣」は、しばしば「~り」で訓読してもいいのですが、これも文脈次第で変わります。やはり無難なのは「失ふ」でしょうね。
(4)彼国有王之所以治国之忠臣否?
解答
訓読:彼の国に王の以て国を治むる所の忠臣有りや否や。
翻訳:かの国には、王が(それでもって)国を治める忠臣はいるのかいないのか。
練習問題14:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)汝の以て虎を狩る所の槍今安くにか在る?
→解答:汝(之)所以狩虎(之)槍今安在?
(2)此れ朕の(於いて)王たる所の国なり。
→解答:此朕(之)所於王(之)国(也)。
補足:よくよく見たらこれ書き下し間違ってますね。「此」は送り仮名なしで「これ」と読めるので、「此朕の(於いて)王たる所の国なり。」とすべきでした。申し訳ない。
(3)汝のよりて来たる所の国安くにか在る?
→解答:汝(之)所自来(之)国安在?
(4)王尚ほ其の以て臣を誅す所の剣を有す。
→解答:王尚有其所以誅臣(之)剣。
練習問題15:次の漢文を書き下し、翻訳してみましょう。
(1)所自生女謂之母。
→解答
訓読:よりて生まるる所の女は之を母と謂ふ。
翻訳:(そこから)生まれる女はこれを母という。
(2)此所以誅逆臣之刀也。
→解答
訓読:此以て逆臣を誅す所の刀なり。
翻訳:これが、(それでもって)逆臣を誅殺した刀である。
(3)我已失所於帰国矣。 其…ここでは、「己(之)」と同義。
→解答
訓読:我已に帰る所の国を失へり。
翻訳:わたしはもう帰る国を失っている。
(4)彼国有所以治国之忠臣否?
→解答
訓読:彼の国に以て国を治むる所の忠臣有りや否や。
翻訳:かの国には、(それでもって)国を治める忠臣はいるのかいないのか。
練習問題16:次の書き下し文を、漢文に復元してみましょう。
(1)以て虎を狩る所の槍今安くにか在る?
→解答:所以狩虎(之)槍今安在?
(2)此れ(於いて)王たる所の国なり。
→解答:此所於王(之)国(也)。
(3)よりて来たる所の国安くにか在る?
→解答:所自来(之)国安在?
(4)王尚ほ以て臣を誅す所の剣を有す。
→解答:王尚有所以誅臣(之)剣。
終わりに
以上で今回の勉強も終了。
ではまた。再見。
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- 当ブログは、大学時代に漢文読解に勤しんでいた私が、日本語を漢文に翻訳する「漢作文」を気ままにやっていくものです。漢文法・漢作文に興味のある方はどうぞご利用ください。
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- 句法第二:形容詞句
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- 詞法第一:数詞
- 今回は、数詞について学びます。
- 詞法第二:疑問詞
- 漢文における疑問詞について説明します。
- 語法
- 今回は漢文の語法について勉強します。
- 超速理解漢文法 閉講
- 超速理解漢文法もこれにて終了。終わりの挨拶をして、幕を閉じたいと思います。