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文法第一練習解答

文法第一練習解答

 みなさんこんにちは。造言です。

 

 今回は、前回出した練習問題の解答を出します。

練習問題の確認

 まずは前回の漢文勉強の練習問題の確認から。

 

 以下のようなものでした。
練習問題1:次の第一文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)我漢人也。 我…私。訓:「ワレ」 漢人…中国人。漢民族。
(2)汝倭人。 汝…お前。訓:「ナンジ」 倭人…日本人。大和民族。
(3)日本島国。
(4)中国大陸之国也。 之…〜の。訓:「の」

 

練習問題2:次の漢文訓読体を第一文型の漢文へと復文しなさい。
(1)我は倭の国王なり。 倭の国王…倭之国王
(2)倭は日本の旧名なり。 日本の旧名…日本旧名
(3)汝は我が子なり。 我が子…我子
(4)中国は大国の一つなり。 大国の一つ…大国之一

 

 

練習問題3:次の第二文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)女泣。
(2)男戦。
(3)空暗。 暗…訓:「クラ-シ」
(4)山静。 静…訓:「シズ-カナリ」

 

練習問題4:次の漢文訓読体を第二文型の漢文へと復文しなさい。
(1)我は行く。
(2)山大なり。
(3)夜星煌々たり。
(4)月は尊[たふと]し。

 

練習問題5:次の第三文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)我憎祖国。 我…私。訓:「ワレ」
(2)男赴戦場。 赴…赴[おもむ]く
(3)王授爵位。 授…授[さずけ]ける。
(4)父告其子。 其…自分の。訓:「ソ-ノ」

 

練習問題6:次の漢文訓読体を第三文型の漢文へと復文しなさい。
(1)我 妻子を愛す。
(2)王 国を治む。
(3)群臣 讒を告ぐ。 讒…讒言。告げ口。
(4)大国 小国を侵す。

 

練習問題7:次の第四文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)王授臣爵位。 臣…家臣。
(2)父教仁道其子女。 仁道…仁の道。 其…自分の。 子女…子供。
(3)仏説不殺民衆。 説…説得する。 不殺…生き物を殺さないこと。
(4)神与我七難八苦。 七難八苦…さまざまな困難。

 

練習問題8:次の漢文訓読体を第四文型の漢文へと復文しなさい。
(1)母 子に乳を授く。
(2)王 臣に爵位を与ふ。
(3)父 仁の道を其の子女に示す。
(4)神 人に智を授く。

 

 まぁ語釈もありますし、そんなに苦労はないかとは思います。

 

 あっ、超速理解漢文法では書き下し文を取り扱っていますが、かといって書き下し文についての説明まではしませんので要注意。書き下し文は、まぁ大学受験関係でいやというほど問題集が売っていますので、その中から適当に良さげなものを買って練習すれば、勝手に身に付くかと思いますよ。

練習問題1の解答

 ともあれさっそく解答を示します。

 

 まずは練習問題1から。解答は以下の通りです。

 

 

 

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練習問題1:次の第一文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)我漢人也。 我…私。訓:「ワレ」 漢人…中国人。漢民族。
解答
訓読:我は漢人なり。
翻訳:私は中国人である。

 

(2)汝倭人。 汝…お前。訓:「ナンジ」 倭人…日本人。大和民族。
解答
訓読:汝は倭人なり。
翻訳:お前は日本人である。

備考:語釈の訂正。汝は歴史的仮名遣いだと「ナンヂ」でした。「ジ」じゃなくて「ヂ」ですね。申し訳ない。

 

(3)日本島国。
解答
訓読:日本は島国なり。
翻訳:日本は島国である。

 

(4)中国大陸之国也。 之…〜の。訓:「の」
解答
訓読:中国は大陸の国なり。
翻訳:中国は大陸の国である。

練習問題2の解答

 さて、お次は漢作文の練習ですね。

 

 解答を示します。以下の通りです。

 

 

 

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練習問題2:次の漢文訓読体を第一文型の漢文へと復文しなさい。
(1)我は倭の国王なり。 倭の国王…倭之国王
解答:我倭之国王(也)。
備考:「倭之国王」は別に「倭国王」でも正解です。

 

(2)倭は日本の旧名なり。 日本の旧名…日本旧名
解答:倭日本旧名(也)
備考:「日本旧名」は「日本之旧名」でも正解です。ただ、漢文では普通二字、四字のまとまりが好まれる傾向にあるので、この場合は「之」を入れない方が漢文として自然かと思います。前の問いの「倭之国王」に関しては、「我倭国王。」で文として四字にしても「我倭之国王也。」と述語部分を四字にしても自然な感じですね。まぁ文法的には「我倭国王也。」も「我倭之国王。」も正解ですし、漢文としても別に不自然でもありません。

 

(3)汝は我が子なり。 我が子…我子
解答:汝我子(也)。
備考:同様の意味は「汝我之子(也)」としても表せますが、その場合は「汝は我の子なり。」と訓読します。・・・といっても、人によっては「代名詞之〜」も「代名詞が〜」と訓読するかもしれませんが。訓読は多少答えに幅があるのが厄介でもありますね。

 

(4)中国は大国の一つなり。 大国の一つ…大国之一
解答:中国大国之一(也)。
備考:流石に「大国一」とは言わないかと思います。この場合、「之」が前にあるから「一」が名詞として認識できるわけですし、数詞を名詞化させているこのケースでは「之」は省けない気がします。

練習問題3の解答

 次は漢文訓読と漢文翻訳

 

 解答は以下の通りです。

 

 

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練習問題3:次の第二文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)女泣。
解答
訓読:女泣く。
翻訳:女が泣く。

備考:漢文は時制は文脈に依存します。なので文脈不明の今回のケースの場合、「泣く」でも「泣いた」でも「泣いている」でも「泣いていた」でも正解です。以下、時制に関する別解はいちいち挙げていかないのでそのつもりで。

 

(2)男戦。
解答
訓読:男戦ふ。
翻訳:男は戦う。

備考:いまさらですが、漢文の「主語」の部分は、「主語は」とも「主語が」とも訳せます。これも文脈依存。あと訓読では、「男戦ふ」「男は戦ふ」のように「は」を付けたり付けなかったりします。これも文脈次第。ついでに言えば訓読する人の感覚にも依存します。訳が「は」だから訓読も必ず「は」を入れなければならないということですらないのです。

 

(3)空暗。 暗…訓:「クラ-シ」
解答
訓読:空暗し。
翻訳:空が暗い。

 

(4)山静。 静…訓:「シズ-カナリ」
解答
訓読:山は静かなり。
翻訳:山は静かである。

練習問題4の解答

 次。練習4.

 

 解答は以下の通り。

 

 

 

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練習問題4:次の漢文訓読体を第二文型の漢文へと復文しなさい。
(1)我は行く。
解答:我行。

 

(2)山大なり。
解答:山大。
備考:訓読に「なり」があるからといって漢文でも「也」を付けるというわけではありませんので要注意。「大なり」は一つの形容動詞です。「静かなり」とか「綺麗なり」とか「形容動詞なり」の「なり」は形容動詞の語尾ですので、漢文に直す時に「也」をつけてはいけません。ちなみに「山大也」とした場合、訓読は「山は大なるなり。」となります。「山は大きい。」ではなく、「山は大きいのである。」という断定の意味が付け加わったものになってしまうのでもはや別文ですね。

 

(3)夜星煌煌たり。
→解答:夜星煌煌。
備考:煌々(きらきら輝いているさま)。語釈に入れるの忘れてました。失礼。あと漢文的には「々」という省略はなかったですね。普通に漢字を二字重ねます。失礼失礼。

 

(4)月は尊[たふと]し。
解答:月尊。

練習問題5の解答

 次。練習5.

 

 解答は以下の通りです。

 

 

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練習問題5:次の第三文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)我憎祖国。 我…私。訓:「ワレ」
解答
訓読:我 祖国を憎む。
翻訳:私は祖国を憎んでいる。

備考:訓読で主語と目的語をスペースで開けているのはみやすくするため。つまり学習の便宜上の計らいです。別に書く時にそうしなければならないというルールがあるわけではありません。なお、「我は祖国を憎む。」とする場合は、間に「は」が入っているので主語と目的語の間にスペースをいれなくても勘違いされる心配はありません。その場合は私もスペース入れませんのでそのおつもりでよろしくお願いします。

 

(2)男赴戦場。 赴…赴[おもむ]く
解答
訓読:男 戦場に赴く。
翻訳:男は戦場に赴いた。

 

(3)王授爵位。 授…授[さずけ]ける。
解答
訓読:王 爵位を授く。
翻訳:王は爵位を授けた。

 

(4)父告其子。 其…自分の。訓:「ソ-ノ」
解答
訓読:父 其の子に告ぐ。
翻訳:父は自分の子供に告げた。

備考:漢文の「其」は文脈上の前の語の何かを指します。なので訳す時は文脈によっては「自分の」となることもありますので要注意。

練習問題6の解答

 次。練習6.

 

 解答は以下の通りです。

 

 

 

 

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練習問題6:次の漢文訓読体を第三文型の漢文へと復文しなさい。
(1)我 妻子を愛す。
解答:我愛妻子。

 

(2)王 国を治む。
解答:王治国。

 

(3)群臣 讒を告ぐ。 讒…讒言。告げ口。
解答:群臣告讒。

 

(4)大国 小国を侵す。
解答:大国侵小国。

 お次は練習問題7.

 

 解答は以下の通りです。

 

 

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練習問題7:次の第四文型の漢文を、訓読・翻訳してみよう。
(1)王授臣爵位。 臣…家臣。
解答
訓読:王は臣に爵位を授く。
翻訳:王は臣下に爵位を授ける。

 

(2)父教仁道其子女。 仁道…仁の道。 其…自分の。 子女…子供。
解答
訓読:父は仁道を其の子女に教ふ。
翻訳:父は仁義の道を自分の子供に教える。

 

(3)仏説不殺民衆。 説…説得する。 不殺…生き物を殺さないこと。
解答
訓読:仏は不殺を民衆に説く。
翻訳:仏は殺さないことを民衆に説く。

備考:「説」の語釈間違ってますね。ここでは「説法する」が正解です。申し訳ない。あと「不殺」は「殺さざる」と訓読しても正解です。

 

(4)神与我七難八苦。 七難八苦…さまざまな困難。
解答
訓読:神は我に七難八苦を与ふ。
翻訳:神は私にさまざまな困難を与える。

備考:文法第一は基本文型を扱っているためにこの解答になりますが、文脈次第で全く同じ文でも「神よ我に七難八苦を与へよ。」ともなります。漢文では平叙文か命令文かという結構大事なことすらも、文脈に完全に依存してしまうのですよ。ハハハ。ちなみに命令文の場合、「主語-述語。」ですが、この場合の主語は正確には呼格、つまり呼びかけの言葉に過ぎません。

 

 ようやく最後。練習問題8の解答です。

 

 解答は、以下の通りです。
 ようやくラスト。

 

 解答は以下の通りです。

 

 

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 練習問題8:次の漢文訓読体を第四文型の漢文へと復文しなさい。
(1)母 子に乳を授く。
解答:母授子乳。

 

(2)王 臣に爵位を与ふ。
解答:王与臣爵位。

 

(3)父 仁の道を其の子女に示す。
解答:父示仁道其子女。

 

(4)神 人に智を授く。
解答:神授人智。

 

 

 

 以上で答え合わせはおしまいです。

 

 ふぅ・・・結構長いですな、答え合わせだけでも。・・・まぁ十六課くらいまでは多分週1で解説&答え合わせできるかなって感じですな。それ以降は未定ですが、文法の基本と漢作文の練習はそこまででも結構できますし、無駄にはならないかと。

 

 ともあれ今回はこの辺で。ごきげんよう。

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